馬体一刀流ブログ~馬体レーティング/パドックより馬体写真で適性を見極める馬体診断/馬体の見方を公開

競馬最強の法則WEBの馬体派予想家武虎のブログ。独自の相馬理論で馬体を数値化した【馬体レーティング】や持続/加速/コース/距離/根幹/非根幹/脚質など【馬体適性】を解説。馬体のみで予想し年間回収率収支プラス中。セリセールや一口馬主、POG向けに相馬眼を養いたい人におすすめ。

馬体一刀流ブログ~馬体レーティング/パドックより馬体写真で適性を見極める馬体診断/馬体の見方を公開

カテゴリ: 馬体の見方


▽今週重賞の馬体診断予想を完全公開▽
bnr3

前回の続きを
まず、サラブレッドの馬体を、各パーツ毎、そこにある数多の骨や筋肉それぞれの力学的な構造や役割を一つ一つを学んでいくにつれ、必ず、身に染みてわかってくることがある。

それは、

サラブレッドの「芝やダート、重馬場向き」を馬体で判断するには
<蹄やつなぎ>の形状だけでは計れない≪多くの要因≫が存在する


これが身に染みてわかってくる。いや、むしろ、

サラブレッドの「芝やダート、重馬場向き」を馬体で判断するには
<蹄やつなぎ>の形状よりも≪重要な要因≫がある


前回の例えのような、人間でも
・短距離用<ランニングシューズ>を履いた≪大林素子≫
・普通の<運動靴>を履いた≪イモトアヤコ≫
この二人がトラックで50m走をしたら、おそらくは、「イモトアヤコが勝つ」のではないか。

理由は、いくら短距離向きの<ランニングシューズ>を履いたところで、短距離向きの≪走り方≫をすることのほうが、結果に大きく影響するからだ。

無論、サラブレッドも同じだ。

こうして、「蹄やつなぎでダート馬場適性を判断すべきか?」など、あえて記事を書くこと自体、当たり前過ぎて馬鹿らしいが。

ただ、当たり前だからこそ、今一度ハッキリ言おう。

サラブレッドの「芝やダート、重馬場向き」を馬体で判断するには
<蹄やつなぎ>の形状よりも、≪その馬の走法≫こそがより重要である

残念ながら、この当たり前の判断をしている馬体診断は、巷にほとんどないと言っていい。


では、そもそも、

「なぜ、一般的にダートや馬場適性を馬体から言及する」
Q.<つなぎと蹄>で見極めようとするのか?


その一つ目の理由は、やはり

A1.<つなぎや蹄>でしか判断、言及できないから

馬体をみて、<つなぎや蹄>の形状の違いはわかる。が、明らかに「重馬場が向かない走法や馬体構造」の馬がいても、≪走法に影響する馬体の仕組み≫を全く理解していないため、言及しようがない。また、そもそも、それが重要だとも認識すらしていない。


また、同じ「走る」ことを見極める上で、人間ではできても、こと競馬サラブレッドとなると、全く視野が狭くなり、その業界の刷り込み(常識)にとらわれてしまう。

つまり、二つ目の理由として、

A2.<つなぎや蹄>で判断という刷込に縛られている



他にも、サラブレッドの≪馬体の仕組み≫そのものを学ばず、ただ、ネットや書籍などで転がっている「つなぎが○×△の馬はダート向き」などの相馬の解説をみて

A3.馬体を文字面でしか学んでいない

この理由もあるだろう。

サラブレッドの馬体は決して「数式」ではない。仮に、相馬の解説で

「A⇒X」と記述があるからと言って
「Aという特徴の馬体パーツがあれば⇒X向きだ」など

そんな単純に公式が成り立つ話ではないのだ。


以上、戦後数十年、競馬が新聞や雑誌、テレビ、そして今ではネットなど、公に情報が公開されるようになり、数多の著名人や競馬関係者(元調教師や騎手、トラックマン、予想家)などが、馬体ノウハウや馬体診断をしているなかで、この当たり前の判断をしている馬体解説がほとんどないという事実を甘くみてはならない。

何度も言うが、いかなる優れた相馬眼の持ち主だろうと

ありのまま「馬体を見極める」ことは
人であるがゆえに「心理的に」非常に難しい



最後に、あなたが「馬体を見極める上での心理的な問題」をクリアしているならば、

<つなぎと蹄>でダートや馬場適性が判断できる
<つなぎと蹄>はダートや馬場適性に影響する一要因である

この二つ言葉の意味するところは、似て全く異なることがわかるはず。

次回は、馬体からの「ダートや馬場適性の向き不向き」の見極めについて、もう少し突っこんで綴ってみたいと思う。一先ず↓↓↓


Q.「ダートや馬場適性」で<つなぎ蹄>以上に注目すべき馬体パーツは
A.まずその一つはここだ⇒⇒人気ブログランキングへ


▽今週重賞の馬体診断予想を完全公開▽
bnr3

タイトルの件について、少し前になるが<マイルチャンピオンシップ馬体診断>時の解説を以下転載して話してみる。


ダノンメジャー
この馬と言えば、「馬鹿の一つ覚えの
先行策」にある。馬体から差しベター
の構造で、乗り方次第でもっと走れて
いい。

【加速A型】要素が強めも、いい意味
で父ダイワメジャー産駒に多い短マイ
ル仕様の硬さがない全体バランスの遊
びがある。スローで、とにかく差しに
回った場合、馬体から最もパフォーマ
ンスを上げられるはずだ。

以上、馬体をみて、「脚質の向き不向
きまでどうしてわかるのか?」という
疑問は当然だろう。

(馬体ネタ)~馬体を見れば<距離質と
脚質>適性の見極めもできる!
----------------------------------
その昔、私自身、馬体適性の見極めを
構築する上で、<距離質と脚質の向き
不向き>まで踏み込んで見極める相馬
論など、前例を全く見つけることがで
きず、自分なりに一から考えなくては
ならず、非常に苦労した部分である。

が、自信を以て言う。馬体を見れば、
<距離質と脚質の向き不向き>は十分
判断できる。力学的に理にかなった上
で見極めが可能なのだ。

ここまで全くオフレコではあるが、と
にかく時間がとれ次第、ここも説明し
たいとは思っている。

例えるなら、<水泳のバタ足とドルフ
ィンキックの推進力の違い>、これを
イメージするのが最も理解し易いか。

「初動SPを活かすか、SP推進力を
活かすか」つまり、「先行か差しか」
、そのSP伝達を馬体構造から判断す
れば良い。馬体の骨格や筋肉の役割動
きをきちんと把握していれば、<バタ
足かドルフィンか?>がわかる。
----------------------------------

話を今走予想へ戻す。とにかくコース
ベストではないが根幹マイルは良い。

かつ、「ドルフィンキック」タイプの
SP質を生む構造にあるため、スロー
で万が一差した場合のパフォーマンス
上昇度に期待したい。

バックナンバーマイルCS馬体診断予想より


こうしてみると、毎回そのレースへの適性など馬体診断以外に、長々と色々書き過ぎているなと思う。つくづく己の文才の無さを感じる。


とにかく、今回話しておきたい馬体的なポイントは2つ

一、馬体を見れば「脚質の向き不向き」がわかる
二、馬体から「脚質を見極る独自理論」を作るのにホント苦労した


ここかな。


現在、公に馬体診断予想を公開して10年が近づいているのだが、実は、その具体的<馬体適性の見極め方>については、未だオフレコで非公開としている。

理由は色々ある。一番は、毎週の予想公開するのに手一杯とノウハウ解説する暇がない。

他にも、自分の<馬体適性の見極め方>は、ここ30年近くみても、これまでにない方法論のため出し惜しみしているのもある。

一時期、非常に熱心な読者の方(同業者)に教えていたことがあるのだが、しばらくすると、記事やノウハウを丸パクリされて、その後知らん顔された…涙、という苦い経験があり、それが未だ尾を引いて、無駄に敏感になっているというのもあるかな。

感じのいい文面、爽やかなブログを書く人ほど、信用できんもんだな

こんな偏屈な先入観を抱いてしまっている。


とにかく、私が馬体を見始めた頃と言えば、馬体と言えば、大○○次郎さんのパドック解説のような何となく感覚的に「調子や仕上がり」を見極める(縦の比較)のがスタンダードだった時代。

そのため、当然ながら、馬体から「適性」を見極めるスタンスになること自体、非常に苦労したものである。

しかも、表題の「脚質」や、当馬体診断でお馴染みの「距離質(根幹or非根幹距離適性)」については、馬体から言及する人すら皆無だったので、全く未知の領域のなか、自分一人、手探りでノウハウ構築をしなければならず、特別この「二つの適性」については、悩みに悩み本当に大変だった。


以上、馬体からの「脚質や距離質の向き不向き」について、「どういう基準で見極めるのか」など、具体的に公開する時間も手間もとれないが、先の<マイルCS馬体診断~ダノンメジャー>の解説のように、これまでも何度かヒントというか方法論のニュアンスを綴っているので、とりあえず、今はそれでご了承を。

まぁ、「脚質や距離質の向き不向き」の見極めも、その方法論さえ理解すれば、他の適性同様、視覚的にはそれほど難しいわけではない。

ズバリ、その難しさとは、とにかく馬体と言えば、右も左も

「バカに良く見えますねぇ」
「毛づやが抜群だの」「気配がどうだの」


そういう時代に、

「この骨格構造なら、ゼロスタートからの挙動で、馬体への負担がウンタラカンタラ…」
「この骨格構造なら、マイペースのピッチからの全力走でウンタラカンタラ…」


こうしたことを「考えようとする心理になれたこと」が、ほんと運がよかった!奇跡だったと思う。

例えるなら、鎖国の時代に、はじめて黒船を目の当たりにして、みんなが驚き恐怖や敵意を感じている横で、「おぉ、あれは便利そうだな、じゃあ、もっと便利な乗り物、そうだ!空を飛ぶ乗り物でも作ろうかな」と思いつき行動するようなもんかな。


誤解しないでほしいのは、私が人より先見の明や頭脳明晰だったわけでは断じてない。

ただ、個人的な人生の岐路に、競馬が絶妙に絡み合ったある「出来事」よって、競馬にも嫌気がさし距離を置くことになり、それが結果、競馬や馬体について、客観的にみることができたのだと思う。

仮に、その「出来事」がなかったならば、いまだに自分も、馬体を見て「やれ、毛づやだ気配だ」などと言っていたと思う。

とまぁ、淡い青春の思い出が蘇ってきたので今回はこの辺で。


今週の阪神JFで「先行向きの馬体」の馬を一頭紹介
この馬だ!⇒⇒人気ブログランキングへ



▽今週重賞の馬体診断予想を完全公開▽
bnr3

『陸王』というテレビドラマがなかなか好調らしい。

実は、まだ一話も観ていないのだが、個人的に、大好きな池井戸氏の小説が原作のため、ドラマが終了次第、レンタルなどして一気に観てみたいなとは思っている。

とにかく、その『陸王』だが、老舗メーカーにおけるランニングシューズの開発絡みの話だったと思う。

今回、「馬体のある話」をしてみようと思った際、ふと『このドラマ』が頭をよぎったので、その理由など少し綴ってみよう。

…と、思ったものの、『陸王』から「馬体の話」に上手くつなげられる自信がない。明日のチャンピオンズカップの馬体診断の解説も控えており、長くならないように、一気に頭のなかを書いていく。

読みづらいかもしれないがご了承を。


まず、ランニングシューズと一口に言っても、色々な種類がある。

クッション性や反発性、軽量、グリップ力やソール形状…等

と、専門外なので適当だが。まぁ、そのあたりは『陸王』を観るかググって頂くとして。


とにかく、質問です。

あなたは

砂浜向きの<ランニングシューズ>を履いた≪バレーボール日本代表選手≫
砂浜不向きの<ランニングシューズ>を履いた≪ビーチフラッグの日本代表選手≫

この二人が砂浜で50m走をするとして、「どちらが勝つと思うか?なぜそう思うのか?」


もう一つ

短距離向きの<ランニングシューズ>を履いた≪大林素子≫
短距離不向きな<ランニングシューズ>を履いた≪イモトアヤコ≫

トラックで50m走をしたとして、「どちらが勝つと思うか?なぜそう思うのか?」

うーん、例えがいまいちだが、このままいく。では、最後に


もし仮に、

ダート向きの<蹄やつなぎ形状>だが、ダート不向きの≪馬体構造や走り方の馬≫
ダート不向きの<蹄やつなぎ形状>だが、ダート向きの≪馬体構造や走り方の馬≫

「どちらがダート向きと言えるのか?なぜそう思うのか?」

以上、何が言いたいかは、やはり長くなりそうなので次回に(笑。


土曜のステイヤーズSで馬体>人気と評価ギャップが最も大きい馬は?


▽▽今週の重賞馬体診断&予想印を完全公開▽▽
bnr3

今年のジャパンカップ、馬体的にもまずまず無難な結果だった模様。

とりあえず、勝ち馬シュヴァルグランの<ジャパンカップ馬体診断>時の解説を以下公開


シュヴァルグラン
非常に特徴がある馬体で、それ故に、
過去スポットをあてて細かく馬体解説
をした本馬。ただ、いつ解説したのか
など、自分でもバックナンバーが膨大
な量となっており把握できておらず、
すぐに引用が探し出せず。

とにかく、長距離に実績があるため、
「馬体も典型的な長距離タイプかな」
と、先入観を抱いてしまうのはしかた
ない。

が、いかに先入観があろうとも、これ
ほど特徴的なシルエットを見誤るよう
では、まだまだ馬体を見る経験値(数
)が足らない証拠だ。

無論、その馬体「胴短脚長」だ。

と、JCの話をすると、今走適性高く
仕上がり普通。押え▲は必要。


今回の馬体的なポイントは二つかな。ズバリ

一、長距離向きでも「胴伸びがない」骨格の馬もいる
二、馬体そのものを見極めることは「心理的に」難しい


例えば、大手メディアなど巷でよく見かける馬体解説は、実際のところ、ありのまま純粋な「馬体」の解説ではない。

それらは、レースや実績、調教や血統その他などの「馬体以外の要素から抱いている個人的な主観や先入観」を、単に馬体用語に置き換えているに過ぎないことがほとんどだ。


つまり、

目の前の「馬体」を見ているようで
結局のところ、見ているのは「己の主観や先入観」

だから、馬体解説に一貫性がなく、レースや実績次第で「自分が抱くその馬のイメージが変わる」と、「馬体解説も変わってしまう」のだ。


例えば、よく見かけるのが

以前は、「マイラーだ」と診断した馬体の馬が
長距離でいい走りをした途端に、以後の馬体解説で
馬体が「長距離向き(仕様)になってきた」など

要するに、その馬の「馬体が変わったのではなく、診断しているその人自身が変わった」に過ぎない。


ただし、こうした「馬体でない馬体解説」となること自体、決して責められない。なぜなら、人間とは「とらわれる(己のフィルターで物事を判断する)生き物」だからだ。

その昔、ユリウス・カエサルが言った言葉に、

人は見たいと欲する現実を見て、見たくない現実は見ない

というものがある。

ズバリ、人間の本質は数千年前から何も変わっていない。だからこそ、人間の大多数が「見るもの、判断するもの、共感するもの」は、往々にして「真実そのもの」ではなく「とらわれた主観」となってしまう。

競馬で言えば、大多数のファンが目にできる、共感できるような大手メディアなどの馬体解説になればなるほど、ありのままの「馬体解説」ではなく、一個人の「とらわれた主観」となってしまうのは、避けられない不変の真理だと言える。


と、小難しい話になってしまったが、要するに、馬体を見て判断する上で、人が人であるが故に、

馬体を「視覚的に」見極めることが難しいわけではない
馬体を「心理的に」見極めることが難しいわけだ



以上、あなたがどう思おうが、シュヴァルグランの馬体の骨格構造は「胴短脚長」である。

そうだ!、こうした長距離向きの馬体で有名な馬がいた。誰しも知っているはず!?と、そういえば、昔話した気がするな。

シュヴァルグランと同じく「胴短脚長」の長距離向きの馬体の馬とは?

馬体の見方ポイント
今回の「馬体のポイント」は、

先週の≪CBC賞≫エピセアロームの馬体診断で述べた
馬体を一目見てわかる「コジーンらしさ」とは?

≪プロキオンS≫で「万に一つを秘めた馬体」の馬とは……人気ブログランキングへ

続きを読む人気ブログランキングへ

↑このページのトップヘ